CBCTのリトリートに参加するためアトランタ🇺🇸に行ってきた。
CBCT(Cognitively Based Compassion Training)のリトリートに参加するためアトランタに行ってきました。


CBCT(Cognitively Based Compassion Training)は、アトランタのエモリー大学のCenter for Contemplative Science and Compassion-Based Ethicsという研究所が運営しています。
ウェルビーイングにとって不可欠なコンパッションを育てるため体系化されたプログラムで、以下の8つのモジュールから構成されています。
M1 大切にされた瞬間とつながる・M2 安定と明晰な注意力を育てる・M3 セルフアウェアネスを高める・M4,5 セルフコンパッションを養う・M6 関心の輪を広げる・M7 感謝と優しさ・M8 コンパッションの力を活用する
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なぜアトランタまで?
初めてヨガを学びにインドのリシケシに滞在したあと、偶然に訪れたダラムサラでCBCTに出会ったのが2018年でした。
そこからこのプログラムに関心を持ち続けていました。昨年、CBCTを開発されたネギ先生が慶應大学でのシンポジウムに来られるのを知り直接お目にかかることができたのち、昨年7月に縁あって韓国で開催されたCBCTの基礎コースを受講しました。
そこからさらに、半年間熟慮した結果、今年の認定講師コースに申請することを決めました。
英文での履歴書やエッセイをいくつか作成し、オンラインでのミーティングで参加意思を表明したのち、無事に申請が認められました。
今回のリトリートは、認定講師コースの一環で、参加が必須のものとなっていたので、いろいろな面で都合をつけて、家族の協力のもとアトランタに来ることができました。


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チベット仏教の最高学位を持つネギ先のガイドで行う瞑想が何より貴重な経験です。普段1人では体験できない落ち着きや穏やかさを感じることができました。
また、様々なな人種・文化・職業など本当に多様なバックグラウンドを持つ人たちと会話できたことが本当に貴重な経験でした。
特に、アトランタはアメリカ南部の主要都市の一つで、公民権運動を主導したキング牧師の出身地であり、黒人の割合がとても高い地域のようです。黒人の方の話すラップみたいな英語はわかりにくいことも多かったですが、文化の違いを感じながらの会話はとても刺激的でした。


教育、心理、福祉、ビジネスなど各分野でコンパッションを実践されている方々が多くそのことに大変感銘を受けました。
特に、チャプレンというがん患者など難病を持つ方々に精神的なケアをする職業の方が数名来られていて、CBCTを仕事の現場で実践しているというのが興味深かったです。
今回のリトリートで、再度、CBCT全体を概観したのですが、このプログラムは、ただ瞑想の方法を伝えるという単純なものではなく、この世界をどのように捉えるか、私たちの認知のあり方に変化をもたらすことを意図してつくられている、ということを実感しました。それがCBCTのCongitively という文字に表現されていると思います。
CBCTが開発された地であるアトランタで開催されたリトリートにリアルで参加でき、感慨深いものがありました。
ネギ先生の存在感はもちろんですが、CBCTのチームメンバーの方々からも気さくに声掛けをしていただき、温かなCBCTチームの雰囲気を感じられたのも意義のあることでした。
ここから約3ヶ月かけて、オンラインで海外の仲間たちとのグループ学習を通じてCBCTを深く学んでいきます。

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