セルフ・コンパッション〜自分にやさしく〜
ヨガをするときに大切なことのひとつ、それは、今日のテーマである
「自分にやさしく」です。
ヨガでゆっくりと身体を動かしたり呼吸するときは、自分自身をいたわるような気持ちで行うことが大切です。
「人よりも体が固い・・・」 「また間違えた、、、なんでうまくできなんだろう・・・」
仕事で何かミスをしたときなどにも、「だから自分はダメなんだ・・・」
こんなふうに、責めるように自分自身に接していることはないでしょうか??
とくに、私たち日本人は、自分に厳しく律することが美徳だとする文化のなかで育っているため、このように自分を責める気持ちを日常的に持っているかもしれません。
しかし、ヨガと近い考え方の仏教にも、「自慈心」(じじしん)という言葉があり、自分自身に対する思いやりの気持ちを大切にしています。
心理学の最新の研究では、自分に優しく接することを「セルフ・コンパッション 」といいます。
セルフ・コンパッションは科学的にも立証されており、400以上の論など広範な研究基盤があるそうです。
自分に思いやりを向けるなんて、自分を自分勝手に、弱く怠慢にしてしまうのでは?と思われるかもしれませんが、研究の結果は逆を示しているのです!
セルフコンパッションの実践者は、他人に対してより思いやりを持てたり、より高いモチベーションを持ち、失敗から学べることが研究から明らかになっているそうです。また、燃え尽きを減らせることから、介護や医療など支援職の現場でもその有効性が注目されているそうです。
逆に、自己批判によってモチベーションを高める態度、例えば、「こんなこともできない自分はだめだ!もっとがんばらなきゃ!」だと、失敗をおそれ、物事を先延ばしにする傾向があるそうです。
——————————
【ワーク】
家族やパートナーなど、自分に近しい人にやさしい言葉をかけてあげるときのような気持ちで、自分自身にねぎらいの言葉をかけてあげてください。
たとえば、「だいじょうぶ。なんとかなるよ!」「◯◯ちゃんなら大丈夫!」「よくがんばったね!」などなど。
最後に、ゆっくりと一度大きく深呼吸して、ワークを終えます。
以上、 MiLI:一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート さん主催の9月4日のセミナーで、セルフコンパションの第一人者と言われるクリスティン・ネフ博士からのお話、
それと岸本早苗さんの「自分を思いやるレッスン〜マインドフル・セルフ・コンパッション入門〜」を参考にさせていただきました!
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。